

いまや50ヶ国以上の国々で翻訳され愛されている日本マンガ。世界の主要都市では大規模なファンミーティングや即売会的展示会が、毎月のように開催され、高い注目を浴びています。
イタリアは世界最大のマンガ市場であるヨーロッパにおいて、最も早くから日本アニメやマンガが受け入れられてきた国であることはあまり知られていません。子どもの頃に日本のマンガを見て育った世代が今大人になり購買力を持つに至り、改めて日本マンガの高いポテンシャルが注目されています。
2013年、イタリア第二の都市ミラノにおいて、これまでにない新しいマンガイベントが誕生します。その名も「ミラノマンガフェスティバル」。世界的なデザイン発信都市としてサローネ、ミラコレを成功させてきたミラノの次なるテーマは、コンテンポラリーアートであり文化であり産業であるMANGA(マンガ)。2015年には国際博覧会も開催する国際都市ミラノにおいて、新たなプロジェクトが今、始まろうとしているのです。
〈3つの事業目的〉
①次世代の育成とマンガ市場の成長に貢献する。
②日本とイタリアの懸け橋となり、人と人、企業と企業を豊かにつなぐ。
③マンガの広がりによって、子どもたちの笑顔にあふれた未来をつくる。
2013年のテーマは『日本マンガの200年』です。
開催初年度にふさわしく、日本マンガの概要を総括し、イタリアをはじめヨーロッパの人たちに、日本マンガの発展の背景や表現・内容の進化を一望できる展示を目指します。この展示での体験や知識によって、日本マンガの読み方や楽しみ方を深め、日本マンガをより身近なものとしていきたいと考えています。200年にわたるマンガ史を膨大な作品数で展示するこの試みは国内外を含めておそらく初めてのことかと思います。
日本のマンガの起源は、「鳥獣戯画」(12~13世紀)などの幾つか諸説がありますが、本展覧会では、「北斎漫画」の第一集が発行された年(1814年)からの200年を区切りとして展開します。15集発行された北斎漫画は、人物から風俗、動植物や妖怪まで約4,000点が描かれ、江戸庶民の人気を博しました。それは後に、フランスで行われた国際博覧会などを契機に広く知られ、『ジャポニズム』としてヨーロッパでも好評を呼びます。
その後、マンガは200年間の変化と発展を遂げ、いまや日本を代表する文化・芸術・産業である『MANGA』へと成長。現在では世界約50ヶ国において翻訳出版され、TVアニメは約120ヶ国で放映され、映画や玩具、ゲームなど周辺産業と連携しながら、世界的な広がりを見せています。
本展覧会は、マンガ発展の200年を多面的なフィルターを通して整理し、初年度に相応しく、マンガの全体像を分かりやすく楽しく提示します。それにより、コアなファンだけでなく幅広い人たちにマンガへの深い興味をわかせ、“マンガが拓く未来”を予見させるものとしていきます。
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